用語集

ヘスペリジンとは?

血流を改善し、抗アレルギー、作用ももつ

ヘスペリジンは別名ビタミンP(ヘスペリジン、ルチン、ケルセチンなどの総称)ともよばれる物質で、毛細血管の強化や血流改善など血管や血液に働きかけたり、抗アレルギー作用や発がん抑制作用をもっていたりします。みかんやはっさくなどの柑橘類に多く含まれるため、手軽に摂れるのもありがたいですね。

 

ヘスペリジンの働き

ヘスペリジンの効果は血管や血液に作用するものと抗アレルギー作用や発がん抑制作用など身体そのものに効果を発揮するものの2つにわかれます

血管や血液に作用するものは「毛細血管の強化」、「血中コレステロール値の改善」、「血流改善」などになります。

毛細血管の強化は栄養や酸素をやりとりするうえで欠かすことのできないもので、ある程度の透過性があります。ヘスペリジンはこの透過性がよくなりすぎるのを抑え、壊血病や糖尿病を防ぎます。また、血液は身体中を駆け巡っていますが、その流れを阻害する病気は多岐に渡ります。特に有名なのが悪玉コレステロールによって起こる動脈硬化ですが、ヘスペリジンは悪玉コレステロールの量を減らす効果が確認されています。ほかにもビタミンCと合わさることで、血流そのものを改善し、血圧の上昇を防ぐ効果もあります。

抗アレルギー作用はヘスペリジンが炎症を抑える効果があるほかに、毛細血管の透過性の抑制によって過剰に分泌される水分などを抑えられることから可能と考えられています。

発がん抑制作用は口腔ガン、食道ガン、胃ガン、大腸ガンなどで、マウスを使った実験ではすでに確認されています。柑橘類はその他にも発がん抑制作用をもつ成分を豊富に含んでいて、研究では温州みかんが特にオススメとされています。

 

不足による影響

血流を改善するときにはビタミンCと一緒に作用するのですが、ビタミンCはかなり壊れやすい性質でヘスペリジンが不足していると性質が安定せず、十分な効果を発揮できずに終わってしまいます。。また、血管の透過性が上がり過ぎてしまうので、歯茎から血がでる、打撲で青あざができやすくなるなど血が出やすくなることも影響として挙げられます

 

過剰摂取の影響

ヘスペリジン自体は基本的に無毒とされ、副作用などはみられませんが、ほかの薬物との薬物相互作用で悪影響を及ぼす可能性があるので注意が必要です。

 

参考リンク

ヘスペリジン(wikipedia)

ヘスペリジンについての研究(グリコ)

ヘスペリジン(わかさ生活)