造血作用と美白効果のあるありがたいビタミン様物質
パラアミノ安息香酸は体内で葉酸に変化して造血作用で赤血球をつくる働きと肌に作用して美肌、美白効果をもたらす女性には特にありがたい物質です。
パラアミノ安息香酸の働き
パラアミノ安息香酸は様々な働きが確認されていて、現在でも調査中の部分もあります。代表的な働きとしては身体にとって重要な栄養素の1つである葉酸に体内で合成され、造血作用や細胞の生成に関わります。葉酸とともに摂取することで貧血の改善や予防に高い効果を発揮します。
また、紫外線をカットする効果が確認されたため、日焼け止めの成分に含まれていました。しかし、皮膚細胞にダメージを与え、皮膚がんを誘発することが判明したので、現在では安全でより有効な誘導体であるオクチルジメチルPADAなどが代わりに使用されるようになりました。
現在では安全性を考え、肌の美白を補助する成分としてサプリメントなどに含まれることが多いです。紫外線が体内や肌の奥に侵入するのを抑制し、DNAの損傷を防ぐ効果が確認されています。
一部の海外では過敏性腸症候群の治療薬や皮膚線維障害の治療薬に使用されるなど、その効果の広範囲さに期待されています。
不足による影響
パラアミノ安息香酸が欠乏すると、湿疹、貧血、便秘、頭痛、神経過敏、副腎障害、疲労、いらいら、ストレスの増加といった症状が表れます。またパラアミノ安息香酸が不足すると合成されるはずの葉酸も不足する可能性もあるため、葉酸が不足したときの症状がでることもあります。
過剰摂取の影響
非常に重要な栄養素ではあるのですが、1日8g以上摂り続けると、下痢、吐き気、肝機能障害などの症状が出ます。水溶性なので体内に貯蔵もできないので、くれぐれも摂りすぎには気をつけましょう。