抗酸化作用とデトックス効果で健康体に近づく
サプリメントなどに含まれることの多いリポ酸は、体内ではミトコンドリアに存在する重要な細胞です。強力な抗酸化作用とデトックス効果によって身体の中から健康に導いていくような物質です。
リポ酸の働き
リポ酸は体内で重要な働きをいくつも行います。そのひとつが抗酸化作用で、リポ酸は活性酸素に対して強力な抗酸化力を発揮します。活性酸素は運動やストレスなどが原因で発生して、本来ならば体内に侵入してきたウイルスや菌に攻撃をするのですが、増えすぎるとその他の関係ない細胞にまで攻撃してしまいます。リポ酸はその活性酸素と戦う抗酸化力が高く、同じ抗酸化作用をもつビタミンCやEのおよそ400倍の力をもっています。そして、ほかの成分が抗酸化力を失ったときに、その力を回復させる働きもします
また、エネルギー生産に関わり、とくにエネルギーになりやすい糖質に働きかけます。リポ酸は糖質が糖化(たんぱく質と糖質が結びつき、老化の原因となる物質AGEsをつくりだす現象)をする前に代謝促す働きをします。肌が糖化した場合はハリがなくなる、くすみが出るなどが挙げられ、リポ酸の効果が重要なことが分かります。
そしてデトックス効果として有害重金属、有害ミネラルを体外に排出する効果も確認されています。現代人は排気ガスなどで有害物質を体内に溜め込みがちな生活を送っているので、これら有害物質を原因とする疾病にかかることもあります。リポ酸は有害物質を体外に排出する作用があるので、キレート剤(有害物質を体に吸収させないようにする成分)の一種に認定されています。
リポ酸は食品から摂取できる量は非常に少なく、基本的に体内で生成されるものです。1日分の200mgを食事で摂取しようとするならば、ほうれん草なら600kg、ブロッコリーなら1tが必要になり、不可能です。多めに摂取する際はサプリメントなどが効率が良い手段に挙げられます。
不足の影響
リポ酸も他の物質と同じく、加齢とともに減少していきます。リポ酸が不足すると、エネルギー生産量が減り、以前より疲れやすくなったり、抗酸化力が低下するので病気にかかりやすくなったりします。
過剰摂取の影響
リポ酸を摂取した際にごく稀に、インスリン自己免疫症候群による低血糖発作、動悸、めまい、震え、空腹時の脱力感、冷や汗などの症状がでる場合があります。