日本の滝

三条の滝(さんじょうのたき)

只見川

新潟県と福島県の県境に位置し、日本の滝百選にも選ばれている三条の滝は、尾瀬を源流としていて、尾瀬ヶ原から流れ落ちる只見川の上流に存在している滝です。水量が減ってくると三筋に別れることから「三条の滝」と名前がつけられました。
 

住所

福島県南会津郡檜枝岐村字燧ヶ岳
 

特徴

三条の滝が存在している尾瀬ヶ原は、秋に訪れることがおすすめです。美しい紅葉の景色をお楽しみいただけます。
三条の滝は高さ100m、幅30mの特大な滝となっています。水量が多い時期の三条の滝は圧巻的で、さまざまな滝を巡ってきた人でも三条の滝が1番と答える人が多いです。しかし、それほど評価の高い三条の滝ですが、日本の滝百選の中でも順位は高くなく、三大瀑布に含まれていません。その理由として、三条の滝にたどり着くまでの道が初心者にとって難しい道のりとなっているからです。
ぬかるんだ急な阪の登山道の上り下りを繰り返し、片道2時間ほどかけてやっと三条の滝に到着します。
 

コース

三条の滝まで行くためのコースがいくつか存在しています。しかし、どの道も登山初心者の人にとっては難しい道のりとなっています。また残雪のある時期は、マーキングが少なく迷いやすいため注意しましょう。
 

檜枝岐村の観光地

ここでは、檜枝岐村の観光地をいくつか紹介します。

アルザ尾瀬の郷

アルザ尾瀬の郷は、子供から大人まで楽しめる総合施設です。温水プールと温泉を堪能することができます。プールには、エアースライダーが設置されています。温泉は、木に囲まれた露天風呂・打たせ湯・寝湯・泡風呂があります。

橋場のばんば

橋場のばんばは、檜枝岐歌舞伎の舞台へと続いている、鎮守神社参道に設置されている石像のことを言います。子供を水難から守ってくれる神様として拝められてきました。今では、縁切りや良縁維持のご利益を求める人からも信仰を集めています。

セイロウ造り板倉

この板倉は、厚さ10cmほどの板をセイロウ式に組み合わせるという方法で建てられています。釘や柱を一切使用せずに建てられており、この建築様式は奈良の正倉院と同じように建築史上重要な文化財となっています。この板倉は、家事から穀物を守るために家から少し離れた畑の中に建てられました。
 

檜枝岐村の名産物

ここでは、檜枝岐村の名産物をいくつか紹介します。

尾瀬の自然水

降り積もった木の葉や岩盤の隙間などを利用して、自然が生み出したフィルターを通り長い年月をかけてろ過された天然水です。成分を損なわないように加熱処理し、まろやかでコーヒーやお茶を作りに最適なお水です。

檜枝岐歌舞伎

檜枝岐歌舞伎は、江戸時代から親から子、子から孫へと伝統を継いでいて、260年以上の歴史があります。春と秋の祭りの奉納歌舞伎として、村の人々を楽しませてきました。

はっとう

はっとうは、そば粉ともち粉を練り合わせてえごまと砂糖で味付けした蕎麦のおもちです。味はほんのり甘く、もちもちした食感が人気を集め、「ご法度」になったことから「はっとう」と名づけられたと言われています。他にも、やきもち・酒やきもち・でんがく・たらし・いもったらしがあるそうです。

曲輪 / 木工品

黒ひのきを薄く板状にして熱を加えながら曲げていく曲輪、木の香りが心地よい木工品など実用性の高い民芸品がそろっています。
 

おわりに

三条の滝は、もう一度訪れたいと思うほど人気のある滝です。しかし、登山初心者の方には三条の滝まで行く道が険しく、あまりおすすめされていないため、登山に慣れている人と一緒にいくといいでしょう。
また、三条の滝を観光するついでにその周りの観光地にも足を運んでみてはいかがでしょうか。きっと檜枝岐村にしかない観光地や名産品が見つかるはずです。