日本の滝

むかばきの滝(むかばきのたき)

むかばきの滝

むかばきの滝は宮崎県延岡市にある、日本の滝百選に選定されている滝です。
ここでは、むかばきの滝の特徴をご説明します。

特徴

行縢山(むかばきやま)の標高は831m、登山口から自然林の生い茂る沢沿いの山道を登ると、そそり立つ一枚岩のような山、行縢山をまるで真っ二つに割るかのように、幅30m、高さ77mの迫力ある「むかばきの滝」が出現します。さらに登ることで滝下へ行くことができ、滝は行縢山のそそり立つ岩を沿うように流れ落ちます。

行縢山

この山は、今から二千万年以上前、新世代の地質時代、花こう岩の山塊が盛り上がって大崩山が生まれ、その南側に生じた亀裂に花こう岩脈が噴き出してできたといわれています。また、この山が馬に乗る時の防具である「縢(はき)」の形に似ていることから、行縢山と名付けられたようです。

延岡市

延岡市は、宮明県北部に位置しています。人口は127,098人(2014年6月現在)、戦前から宮崎県内有数の工業都市です。
2006年、合併前の延岡市地域は旭化成の発祥の地で、現在も同社グループの工場を中心とした企業城下町になります。バスの行き先が、旧「レーヨン」「雷管」「ベンベルグ」となっており、タクシー乗車の際も「◯◯工場」「旭化成◯◯」と言わなくても場所が理解されています。

延岡市の観光地

延岡城跡・城山公園

1603年、高橋原種が築いた延岡城の城跡で、本丸・二の丸・三の丸からなる宮崎県を代表する近世城郭です。頂上の天守台跡地には鐘つき堂があり、今も鐘守の手によって時が告げられています。城山には、250本位の桜が植えてあり、花見の時期には明かりが灯され、夜桜が楽しめます。

延岡植物園

園内には、3箇所の展望台と林をぬう遊歩道、芝生広場・アスレチック、四季折々の花が咲く花壇や花畑、みかん園・ハナショウブ園・苗田などがあり、花と緑の供給センターとして、年間20万本の花苗を生産しています。

愛宕山

市の中心部にある標高251mの山です。山頂付近にある展望台からは、市街地や日向灘(ひゅうがなだ)が一望でき、「日本夜景遺産」に認定されています。古来より、「笠沙山(かささやま)」と呼ばれ、ニニギノ命とコノハナサクヤ姫が出逢い、結婚したという伝説があります。その話にちなんだモニュメントが設置されており、デートスポットとしても人気のある場所です。

宮崎ひでじビール

延岡市街地から車でおよそ20分の場所に宮崎ひでじビールの地ビール工場があります。
麦芽100%・無添加・天然のミネラルウォーターを使った、熱処理をしていない豊かな味わいが特徴のビールです。

須美江家族旅行村

一日中ゆっくり過ごせる、ビーチの森すみえ・オートキャンプ場宿泊施設・テニスコート・パターゴルフといったスポーツ施設、さらにファミリー水族館まで備えた滞在型総合レジャー施設です。草スキー場・バーベキュー場・炭焼き小屋などもあります。

延岡市の名物

チキン南蛮

鶏の唐揚げを南蛮酢とタルタルソースで味付けした揚げ物で、鶏南蛮とも呼ばれます。もともと、胸肉を使用するのが一般的でしたが、現在は脂肪分が多くボリューム感もある、もも肉を使う料理店が多いです。また、丼飯の上にのせたものは「チキン南蛮丼」と呼びます。チキン南蛮は、宮崎県下の惣菜屋・飲食店での定番メニューで、各家庭でもタルタルソースを作るなど宮崎のご当地料理として広まっています。

メヒカリ

アオメエソ科の魚で、目が大きく青く光っていることから「メヒカリ」と呼ばれています。地元で親しまれる食べ方は、新鮮で大きいものであれば刺身です。メヒカリは足が速い魚なので、地元で食べることになりますが、柔らかい身とバランスの良い脂のノリ具合がたまらない逸品です。

やぶれ饅頭

延岡市発祥の素朴なスイーツです。薄皮で中のあんこを見せているのが特徴です。

おわりに

むかばきの滝の特徴や延岡市の観光地、名物をご紹介しました。
この機会に、むかばきの滝を観に行ってみてはいかがでしょうか?

参考リンク

行縢の滝(宮崎観光写真)

延岡市(公式ウェブサイト)