ヨーロッパで人気の和食
最近はヨーロッパでも日本食が広まっています。日本食のお店も続々進出しており、お寿司や天ぷら、ラーメンなんかは食べられるようになってきています。特にお寿司は、現地のスーパーなどで取り扱われるようになっていて、サーモンのお寿司パックあたりは普通に買うことができるようになりました。ヨーロッパの中でさまざまな日本食が食べられるところといえば、やはりパリはダントツです。
日本のお弁当が流行ったり、たこ焼きやお好み焼きといったものまで食べられたりします。ラーメン店も複数存在し、最近はインスタントではなく、自家製麺のラーメンを出すお店も増えてきました。
近年は、ヨーロッパでもベジタリアンが増えてきており、ヘルシーな和食に注目する人も増えました。大豆製品は特に人気で、豆腐はかなり前から一般的なスーパーで購入できます。しかし、日持ちする「充填豆腐」がほとんどなので、新鮮なお豆腐を購入するのは少し難しいのが現状です。枝豆なども販売されていますが、値段も高めで冷凍ものが一般的。身近になりつつあるとはいえ、日本のようにはまだまだいかないようです。
ヨーロッパで和食を食べるには
ちなみに、ヨーロッパで和食を食べるには、日本料理専門店に行くのが一般的。ロンドンやアムステルダムなど日本企業も進出しているところなら、比較的探しやすいです。アムステルダムのホテルオークラでは、日本と変わらないサービスが受けられると評判です。自分で料理ができる場合ならば、アジア系のスーパーマーケットに行けばたいていのものは揃います。魚はフィッシュマーケットに行けばスペインなど魚介類をよく食べる国であれば新鮮な魚がゲットできる可能性も。ただし、血抜きなどが不十分だったりするので、お刺身で食べるのには全般的に不向きです。
それから、最近は日本企業のヨーロッパ進出も盛んで、キューピーのマヨネーズや日清のカップ焼きそばなどは普通のスーパーで手に入ります。焼きそばはタイ風の味付けものもあり、日本にはないフレーバーを楽しむことができます。昔は日本のお菓子なども手に入りにくかったのですが、おかきくらいならスナックコーナーで購入できるようになってきています。おしょうゆ味が恋しくなったときに重宝します。
日本人も知らない!?ヨーロッパの最新和食とは
最近は日本に逆輸入されたものもあります。有名なものでは、しらたきを食べやすくしたZENパスタがあります。ヘルシー志向が強まっているイタリアの都市部でパスタの代わりに使われています。日本のスーパーでも最近取り扱われています。しらたきなのでヘルシーで、ベジタリアンの人にも人気です。また、和食ではないかもしれませんが、イタリアで人気が出そうなのが豆乳でできたチーズです。乳製品も食べないベジタリアンのために、チーズもどきも最近沢山出回るようになりました。しかし、チーズもどきの中には化学合成でできたものもちらほら。そんな中で日本の企業が豆乳の濃厚なクリーム部分を抽出する技術を開発しました。
そこで大豆を原料としたチーズの開発にも成功し、イタリアのレストランでピザに使われています。本物のチーズ同様にちゃんと溶けると評判のようです。
おわりに
和食が世界無形文化遺産となってから、ヨーロッパでの認知度も高まりました。ヘルシーなイメージが強く、健康志向な人や菜食主義者などに特に日本食は人気があります。
もし現地の人にお礼などをしたかったら、手巻きすしなどを作っておもてなしすると良いですよ。とっても喜んでもらえます。ただ、真っ黒な海苔を苦手とする人は多いので、海苔は内側に巻くのが海外向けです。今後、海外で発展した新しいネオ日本食が生まれる日がくるかもしれません。