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シミを落とすときは水?お湯?どちらがいい?

料理のソースなどが服にはねて、シミになってしまったことは誰しも何回かあると思います。こういったシミを落とすときには、水とお湯のどちらが効果的なのでしょうか。今回はシミ落としに効果的なのは水かお湯かについて説明します。

水でシミ落とし

まずは、ごく普通の水を使って油シミを落とす場合です。油分の多いソースや料理を作ったときの食器を洗うときを思い出してみればイメージがしやすいですが、水だけでは油汚れや油シミを落とすのは困難です。「水と油」という言葉もあるように油分と水分は相性が悪く、お互いに混ざり合わないので汚れが落ちにくいとされています。さらに、油シミが衣服などの繊維に入り込んでいる場合は水が汚れのあるところまで浸透しにくくなり、余計に落ちにくくなります。水だけでは油シミを落とすのは非常に困難といえます。

水だけでは汚れやシミを落とすのは難しいですが、ご存知のとおり洗剤や漂白剤を使えば汚れを落とせます。しかし、頑固な汚れやシミの場合は多少薄くなっても、汚れが広範囲に広がったり、シミの周りに輪っか状になったりする「輪ジミ」になってしまう可能性があります。輪ジミになってしまうと落としにくく、慎重に扱って落とす必要があります。

お湯でシミ落とし

次にお湯を使って油シミを落とす場合です。実は水は温度が高ければ高いほど汚れを溶かしたり、柔らかくしたりできるので、汚れを落としやすくなるという性質があります。
実際にお湯だけでも油シミをかなり薄くできます。油汚れが衣服にしっかりと吸着している場合でも、お湯を使うことで汚れが柔らかくなり、水よりも格段に汚れが落ちやすくなります。油シミに対して特に効果的なのは、60℃~70℃以上のお湯とされているので、汚れを落とすときはポットなどで沸かしたお湯を使いましょう。お湯は洗剤や漂白剤との相性もよく、水よりもお湯のほうがシミを落とすには効果的といえます。

注意点として、温度が高くなるほど落ちやすくなるとはいえ、シルクやウールといったデリケートな素材の場合は高温のお湯を使うと縮んだり、傷んだりします。色落ちをしてしまう素材もあります。
お湯を使って油汚れを落とすときは、衣服などの汚れがついている素材がお湯を使っても問題ないかを確認しましょう。

炭酸水でシミ落とし

お湯よりもシミを落とすのに効果的といわれているのは、様々な健康効果やダイエット効果が注目されている「炭酸水」です。TVなどでは掃除につかえると紹介されているので、イメージしやすいかもしれません。炭酸水に含まれている二酸化炭素には汚れを浮かせる効果があり、シミを落とすときにも有効です。吹き付けたり、炭酸水に衣服を付け置きしたりと様々な使い方ができるのも魅力です。気が抜けてしまって、泡がでなくなっても水は弱酸性のままで効果が損なわれることはないので、比較的長い期間つかえます。

炭酸水を使うときには汚れと反応させないためにも、なるべく味や香りをつけるための成分が入っていないものを選びましょう。
コーラなどは炭酸が入っていますが、色々な成分を含んでいるので論外です。近くのスーパーなどで余計な成分の入っていない炭酸水が見つからない場合は、重曹とクエン酸を水に混ぜて自家製炭酸水をつくってみましょう。炭酸水を使った健康法やダイエットなどの用途にも使うことができる炭酸水の作り方なので、覚えておいて損はないと思います。

おわりに

今回はシミ落としに効果的なのは水かお湯かについて説明しました。お湯のほうが水よりも汚れを落とせますが、炭酸水はさらに効果的です。お湯ではなかなか汚れが落ちないときは、炭酸水を頼ってみましょう。