水不足が相次いでいることから、日本中で節水がよびかけられています。しかし、節水と言われてもどういったことをすれば節水につながるのか、イメージしにくい人も多いのではないでしょうか。今回は簡単な5つの節水方法について紹介します。
節水のススメ
日本は平成26年度の調査によると、1日の水の使用量は一人あたり平均して約220リットル使用しています。2リットルのペットボトル110本分です。日本人がきれい好きということも大きく関係していると思われますが、世界的にみてもかなり消費量が多いです。そのため、消費量が特に増える夏場などは日照りが数日間続くと、人口の密集している地域の水源となるダムや河川の水量が安定しなくなります。場合によっては断水などの処置も必要になってしまい、多くの人が被害を被ります。
また、私たちは蛇口をひねれば水が出るのは当たり前となっていますが、水が家庭に届くまでには多くの課程を経ていて、全体でみると膨大なエネルギーが消費されています。使う水の量が多ければ、必要となる電力などのエネルギーも当然多くなります。環境保全という観点から見ても、節水をすることはとても大切です。断水を防ぎ、地球の環境を守るためにも、一人ひとりの節水がよびかけられています。
簡単にできる節水方法
家庭できる節水方法は実はたくさんあります。節水は環境に優しいだけでなく、月々の水道代を節約できるのでお財布にも優しくなります。簡単な節水方法もあるので、どんどん実践していきましょう。
その1:トイレの大小を分ける
大小のレバーがついているトイレがある家庭は多いと思います。レバーによって水量が変わり、メーカーによっては一回に2リットルもの差がつくこともあります。多くの人がやっていると思いますが、使い分けを徹底するのも立派な節水です。また、トイレのタンクに取り付けるだけで、流れる水量を減らせる節水アイテムもあります。トイレは比較的簡単に節水ができる場所なので、実践していきましょう。
その2:シャワーを流っぱなしにしない
実はシャワーは1分間に12リットルもの水を使っています。髪を洗う時などに流しっぱなしにしてしまうこともありますが、大量の水を使っていることになります。こまめに止めるようにするだけで、かなりの節水になります。
その3:残り湯洗濯する
お風呂の残り湯を捨てるのではなく、洗濯に活用することで節水ができます。注意したいのは、残り湯をすすぎに使うと菌や汚れが衣類についてしまうので、洗いだけに使いましょう。洗濯後はすぎに乾燥機にかけて菌の繁殖を防ぎましょう。
その4:一度皿を拭いておく
食器を洗う前に一度キッチンペーパーや新聞紙などで汚れを拭いておきましょう。油汚れを落とすときは洗剤を使っていても水を多く使ってしまいがちです。先に拭いておくことで、洗剤の量を節約できるだけでなく、使う水の量を減らすこともできます。
その5:洗い桶を使う
シャワーと同じで、皿を洗っているときは水を流しっぱなしにしてしまいがちです。洗い桶を使うと洗いながら、つけおきをしているような状態になるので、別の皿の汚れが落ちやすくなります。使う水の量を大幅に減らせるのでおすすめです。また、最近では食器洗い機の性能も高くなり、人が洗うよりも効率が良いため節水・節電が期待できます。設置してはいるけど使っていない人も多いようなので、これを機に活用してみてはいかがでしょうか。
おわりに
今回は簡単な5つの節水方法について紹介しました。節水は少しの工夫で簡単に実践できます。水道代節約のためにも、積極的に実践していきましょう。