日本の水道水はミネラルの少ない軟水ですが、世界の水道水はミネラルの多い硬水の地域がとても多いです。
この硬度の違いによって海外旅行などに行った時に、現地のシャワーを使って違和感を感じることも多いようです。
日本のシャンプーや石鹸は日本の水に合うように作られており、水でもお湯でも泡立ちます。
しかし、そのまま海外へ持って行き使おうと思ったら、全然泡立たなくて使えなかったという話をよく耳にします。
これは硬水には日本の石鹸が泡立たなくなってしまう性質があるためで、洗濯などでも石鹸がうまく溶けないために石鹸かすとして残ってしまいます。
髪の毛を洗うとより実感する人が多いようで、海外旅行へ行くと髪がゴワゴワとした感じになったりパサついたりと明らかに日本での洗髪との違いが出てきます。
また、日本では基本的に毎日お風呂に入る人が多く、その際しっかりと湯船に浸かって体を温めるという文化が根付いています。
しかし世界ではシャワーのみという国が多く、毎日体を洗うという習慣のある国も少ないのです。
イギリスでは水道水を温めてからタンクの中に入れて保存し、それを使うという方法が取られている家庭が多いので、シャワーのお湯を使う量が制限されていたり、お湯の出もあまり良くないところも多いようです。
ドイツでは水道代が高めなため、シャワーは体の汚れを落としたらおしまいという感覚なので、短時間でシャワーを使い終える人が殆どです。
日本と違ってバスタブ自体が無い家も海外には多く、トイレとシャワーが一緒になっているバスルームが多く、どこの家にもバスタブがあるという日本のような文化こそが海外から見ると珍しいようです。
私たちは水道水を必要な分はいくらでも使うことが許されている状況であり、海外へ行くとその国の水道事情に驚くこともしばしばありますが、旅行へ行った際などはその国の水道事情に合わせた行動が必要で、予め調べておく事も大事でしょう。