近年、人々の水に対する意識が高まってきていると言われています。
森林や河川などの自然環境の保全などに対する意識の高まりから、私たちの生活に欠かせない水に対しての関心も強まってきているようです。
そんな中、様々な調査団体によって水の安全性や選び方、活用方法などを改めて考え直すことを目的とした意識調査が行われています。
最近よく見かける調査は「水道水のおいしさ」に関する調査です。
水道水というのは、日本全国どこにいっても各家庭に供給されており、私たちの生活用水として欠かせないものとなっています。
しかし、そのおいしさや安全性には地域によって若干の格差が生まれてきているというのです。
そこでここでは、どこの都道府県の水道水がおいしくて、またまずいと言われているのか、それらをランキング形式でお伝えしていきます。
ランキングをお伝えする前に、水道水のおいしさのカギは何が握っているのかをお教えしましょう。
水道水のおいしさは「原水の質」と「カルキの量」が大きなカギを握っていると言われています。
原水とは、水道水にするために取水される原料の水であり、この原水をろ過して殺菌処理を行うことで初めて「水道水」となります。
水道水の質には大きく分けて4つの等級があり、一番上の特級水は湧き水や地下水を利用して少量のカルキで殺菌した水のことです。
また1級水は、湧き水や水道水ではありませんが河川の上流の水で汚染のない水を利用した水道水のこと。
そして2級水や3級水は、汚染された河川や湖沼の水を薬品でろ過したり殺菌してから利用して供給する水道水のこと。
このように、原水の質が良くないと殺菌のために使用するカルキの量も増えていきます。
カルキの量が増えると、薬品独特の臭みが水道水に残るため「まずい」と感じるようになってしまうのです。
そうしたことを踏まえた上で出されている水道水のおいしい県ランキングは、一体どのような結果になっているのでしょうか?
水道水のおいしい県ランキングベスト3は「熊本県」「富山県」「鳥取県」だと言われています。
では、一方で水道水がまずい県ランキングはどのような結果になっているのでしょうか?
水道水がまずい県ランキングは、明確な結果が出ていないというのが現状です。
なぜなら、水道水がまずいというレッテルを貼ってしまうことでその県の水への信頼性などを欠いてしまうこともあるからです。
なので明確なランキングは無いのですが、水道水のおいしい県ランキングの下位10県は全国的にも有名な大都会を有する都道府県です。
大都市は原水として取水する水の水質があまり良くないことから、このような不名誉な結果となってしまうようですね。