ヨーロッパは日本と飲むものが違う?
日本にいると、いろんな飲み物を飲むことが多いはずです。コーヒーや紅茶、緑茶などのお茶も豊富ですし、コーラやスプライトといった炭酸飲料もありますね。最近は豆乳飲料とか野菜ジュースとか毎日どこかで新商品が出ているような印象です。
その点、ヨーロッパでは日本ほどに商品サイクルは頻繁でなく、多くの人が定番品を好む傾向がアリ。ドリンクに関しても定番を持っている人が多いです。カフェに行くと、「いつもの。」と気軽に注文する常連さんが多数。というわけで、ヨーロッパではどんなドリンクが飲まれているのかをまとめてみました。
ヨーロッパで飲みたいコールドドリンク
ヨーロッパでよく飲まれているドリンクといえば、一番はミネラルウォーター。乾燥しているのでお水は適宜飲む人が多く、学校やオフィスでもデスクにウォーターボトルが置いてあるのはごく普通のこと。そのうえ、ミントやレモンなどのフレッシュなものを入れたデトックスウォーターも人気です。レストランでは、生のミントやレモンの輪切りが入ったさわやかなお水が提供されたりします。
また、イギリスなどで人気なのが「ハーブコーディアル」です。元々は、アルコールにハーブや果物をつけ込んだシロップのこと。今は子どもでも安心して飲めるノンアルコールが主流です。
花粉症に効くエルダーフラワーや美肌効果が期待できるローズヒップなど効能もさまざま。シロップをお湯や炭酸水で割って飲みます。お菓子に使ったり、ヨーグルトにかけて食べたりと現地ではかなりポピュラーなドリンクです。
さらにジュースでいえば、圧倒的にオレンジジュースが人気です。ホテルでも朝食にオレンジジュースを飲む人は多いです。スペインなど地中海に面した地域で良質のオレンジがとれるので、ヨーロッパ全土で美味しいオレンジジュースが飲めます。お店によっては果汁100%のオレンジジュースを提供してくれますし、オレンジ絞り機を持っている家庭もあって、毎朝生のオレンジジュースを飲む人もいるほどです。
ヨーロッパで飲みたいホットドリンク
ヨーロッパ全般をみると、イギリスのような紅茶の国以外、お仕事モードのときはコーヒーを飲むという人が多いです。オランダあたりでも夕方にお茶とお菓子を楽しむハイティーの文化がありますが、紅茶が生活のおともというよりも、やはりコーヒー派が多い印象。実はカフェインレスの基準が日本と違うため、カフェでも頼めばカフェインレスのものが出てきます。
値段も変わらずなので、コーヒーのカフェインを気にする人もコーヒーを飲むのが普通。イタリアや北ドイツなどではエスプレッソを飲む習慣があり、ちびちびやりながらみなさんおしゃべりに興じています。人によっては何杯も飲む人がいて、お砂糖たっぷりで飲むのでちょっとびっくりするかもしれません。
1杯およそ1ユーロ〜3ユーロ程度でコーヒーが楽しめるのはいいところですよね。ちなみに、カフェオレなどのミルク入りドリンクも豊富。
オーストリアならメランジェ、ドイツならミルフィカフェ(=Milk coffeeのこと)など土地柄によって名称が変わります。日本と異なり、コーヒーの名前も沢山あるので、分からなければ店員さんにどういうものか質問しましょう。
おわりに
ヨーロッパ人は、基本的にオーソドックスなものが好き。自国の文化を大事にしているともいますが、あまり新しいものを取り入れるのを好まないところがあります。それゆえ、ドリンクも定番ものが幅を利かせています。続々と新商品が出る日本とはちょっと違うかもしれませんね。しかし、日本では見られないほどハーブコーディアルやコーヒーは種類があって楽しいものです。特にコーヒーはお店によってこだわりがあるので、飲み歩くのも楽しいですよ。