日本全国どの地域に行っても、基本的に必ず整備されているものに「水道」があります。
日本には戦国時代から水道管を使用した上水道が整備されていたと言われていますが、当時は主要都市のみに限られたものでした。
明治時代以降には、伝染病などのまん延から近代的水道を取り入れて整備することが熱望され、戦争などを挟み紆余曲折を経て全国に上水道が整備されたのは40年程前のことだと言われています。
そうして人々の熱望により整備され供給されている水道水は、今では当たり前のように私たちの生活に欠かせないものになっています。
毎日の料理や洗濯、トイレやお風呂には水道水が欠かせませんし、公共の場所や様々な施設などでも水道がなければ営業ができないという場所はたくさんあります。
そんな水道水には、水道法という法律によって50項目もの水質基準が定められています。
その基準をクリアするために欠かせないものが「カルキ」いわゆる塩素剤です。
カルキは、水道水の中に雑菌が繁殖しないように殺菌や消毒を目的として入れられている薬品です。
ですから、カルキが入っていなければ水道水は水質基準をクリアすることができません。
しかし、このカルキという薬品には独特の臭みがあります。
俗に言う「カルキ臭」という臭みです。
このカルキ臭が、多くの人に水道水を「まずい」と思わせている原因だと言われています。
ですが、裏を返せばこの「カルキ臭」さえなければ水道水をおいしく飲むことができるのです。
そこでここでは、水道水からカルキを抜くための方法をいくつかお伝えしていきます。
まず一番手軽で簡単なカルキ抜きの方法は、水道水の汲み置きです。
カルキは空気に触れると分解していく薬品でもあるので、水道水を汲み置きして一晩置いておけばカルキが抜けておいしく飲むことができます。
また、ペットボトルなどに入れて撹拌すると更に分解が速まるので、より早くおいしい水道水を飲むことができるでしょう。
また、やかんなどに入れて煮沸するというのもカルキ抜きの方法としては大変オススメです。
一度煮沸してそのまま置いておけば、温度が下がる時に蒸気と共にカルキも抜けていきます。
このように、水道水からカルキを抜く方法というのは色々あり、この方法を知っておけば水道水でもおいしく飲むことができます。
ぜひ試してみてくださいね。
ただし、カルキ抜きをしてしまうと水道水とはいえ雑菌が繁殖する恐れがありますから、できるだけ早く飲むようにしましょう。