飲料の知識

赤ちゃんのための正しいミルクの作り方

「赤ちゃんに粉ミルクをあげることがあるけど、今の作り方はあっているのかな・・・」
赤ちゃんに与えるミルクだからこそ慎重になりますよね。万が一、ミルクの作り方が間違っていたら・・・なんてこともあるかもしれません。

赤ちゃんのため、自分の不安を落ち着かせるためにも、今一度、ミルクの作り方をおさらいしてみませんか?ここでは、ミルクを作る前の準備や正しいミルクの作り方、ミルク作りの注意点をご説明します。

ミルクを作る前の準備

赤ちゃんのためのミルクを作る前にするべき準備を2つご説明します。

1. 手を綺麗にする

正しいミルクの作り方_2

ミルクを作る前に、必ずしっかりと手を洗います。授乳や離乳食を作る時、赤ちゃんとスキンシップする時も、手を清潔にすることを忘れないようにしましょう。

2. 消毒された哺乳瓶を用意する

哺乳瓶は、必ず消毒されたものを使ってください。

手を清潔にすることはもちろん、哺乳瓶は消毒されたものを使用するのが必須です。

 

正しいミルクの作り方

それでは、正しいミルクの作り方をご説明します。

  • (1)付属のスプーンすりきりで正確に計ったミルクを消毒された哺乳瓶に入れます。
  • (2)沸騰させたお湯を70℃位まで冷まし、出来上がり量の3/2まで入れてミルクを溶かします。ミルクを溶かす時は、泡立たないようにやさしく円を描くように溶かしましょう。
  • (3)出来上がり量までお湯を注ぎ、人肌になるまで流水にあてるなどしてミルクを冷まします。頃合いを見計らって、手の甲にミルクを垂らし、ほんのり暖かさを感じるくらいが適温になります。

 

ミルク作りの注意点

正しいミルクの作り方_3

ミルクを作る上で、注意点が5つあります。

1. 哺乳瓶は常に清潔にする

使用する哺乳瓶は消毒されたものを使用してください。哺乳瓶は使う度に消毒するのを忘れないようしましょう。もし、消毒を怠ると、雑菌が繁殖することがあります。

消毒する方法は3つあり、水を張った鍋に哺乳瓶を入れ煮沸させる煮沸消毒や、哺乳瓶専用の消毒液を使ったつけ置き消毒、専用の容器を使用して哺乳瓶をレンジにかける電子レンジ消毒があります。

2. 使用するお湯に注意する

水道水を使うのであれば、必ず沸騰させましょう。もし時間に余裕がある場合、15分以上沸騰させるのがおすすめです。沸騰させることで、水に含まれるトリハロメタンなどの有害物質を除去することができます。

3. ミネラルウォーターは赤ちゃんの体の負担になる

ミルクには、赤ちゃんが必要とするミネラル成分を考えて配合されています。ミルクに使用する水がミネラルウォーターの場合、赤ちゃんがミネラルを過剰摂取することになります。ミネラルを過剰摂取すると、赤ちゃんの腎臓に負担が掛かってしまうのです。水道水を使うことに抵抗がある方は、不純物や雑菌、そしてミネラル成分を除去したピュアウォーター(RO水)をおすすめします。

4. 赤ちゃんによって、ミルクの濃度や量に個人差がある

ミルクの缶に記載されているミルクの量は、あくまでも目安にしましょう。ミルクの濃度表記は、赤ちゃんの発達していない内臓器官でしっかりと栄養が摂取できるように計算して記載されています。ミルクの濃度が薄かったり、濃かったりするミルクは赤ちゃんの栄養摂取を妨げる原因となります。濃度の薄いミルクを赤ちゃんに飲ませてしまうと、必要以上に尿を排泄させてしまい、腎臓に負担をかけるとされています。

5. 作ったミルクは1時間以内に赤ちゃんに飲ませる

作ったミルクはすぐに赤ちゃんに飲ませてください。ミルクは菌が繁殖しやすいので、赤ちゃんが飲み残したミルクは必ず捨てましょう。

ミルクとお湯を混ぜるだけで作るのは簡単なはずなのに・・・気を付ける点がかなりあります。これも赤ちゃんのため、どうか5つの注意点を忘れないでください。

おわりに

いかがでしたか?

正しいミルクの作り方を知れば、お母さんだけでなくお父さんも赤ちゃんにミルクをあげることができます。これで、お母さんがお出掛けすることになっても安心です!