「お茶はペットボトルのものしか飲まない」「お茶を煎れるのは面倒」という方も多いのではないかと思います。
確かにお茶を煎れるとなるとそれなりに時間がかかりますし、コンビニやスーパーでペットボトルや缶のお茶を購入したほうが早くて便利ですよね。
ですが、日本人はお茶と馴染みが深く、お茶の煎れ方は知っておいて損はありません。むしろ、お茶を煎れられないとなると、常識がないとみなされることもありますよね。
そこで今回は、知っておいたほうがいい、日本茶・中国茶の美味しい煎れ方についてご紹介していきたいと思います。
日本茶のおいしい淹れ方
まずは、日本茶のおいしい淹れ方からご紹介していきたいと思います。
作法なども色々あると思いますが、日本茶にもいくつか種類がありますよね。
今回は、煎茶と冷茶の淹れ方について見ていきましょう!
煎茶の場合
お茶の葉の量・・・4g
お湯の量・・・200ml
お湯の温度・・・90度~熱湯
浸出時間・・・30秒程度
お湯の温度ですが、上級煎茶の場合には旨味を引き出すため、80度の低温でいれます。
普通煎茶の場合には渋味成分が多めとなっているため、90度~熱湯で渋味を引き出します。
- 茶葉を急須にいれます
- 普通煎茶の場合にはポットのお湯を直接急須へ入れ、高級煎茶の場合にはお湯を一度湯呑みにいれます
- (高級煎茶の場合)湯呑みにいれて湯冷ましをしたお湯を、急須へ注ぎます
- 少しずつ均等に注ぎ入れ、最後の1滴までしっかり注ぎます
急須から湯呑みに注ぐ際には、人数分の湯呑みを1周するように少しずつ均等に入れていきます。
一つの湯呑みにいっきに急須から注ぎ入れてしまうと、お茶の味や香りに偏りがでてしまいますので、均等に注ぎ入れるようにしましょう。
最後の1滴までしっかり注ぎ入れなくては、2煎目のお茶が渋くなってしまいますので、その点は注意してくださいね。
そして、注ぎきった後は、急須のフタを少しずらしておくことで、お茶の葉が蒸れず2煎目も美味しいお茶をたのしむことができます。
冷茶の場合
お茶の葉の量・・・6g
水の量・・・200ml
浸出時間・・・3分程度
氷・・・2個程度
冷茶の場合には、水と氷で淹れることで、旨味を引き出していくことができます。
- 茶葉を急須に入れます
- 氷を2個もしくは3個程度入れます
- 急須に水を注ぎ、ゆっくり回しながら待ちます
- 少しずつ均等に注ぎ分けたら、煎茶と同じく最後の1滴まで注ぎきります
煎茶同様に、最後の1滴まで注ぎ切ることが大切になります。
水に加えて氷を入れるというのは意外だった方も多いかもしれませんが、より旨味が引き出せるのです。
夏場などは冷茶を好まれる方も多いので、この淹れ方でお茶を出してみてくださいね。
中国茶のおいしい煎れ方
中国茶は「蓋碗」と呼ばれるものでいれたり、「茶壷」と呼ばれるものでいれたりします。
今回は、蓋碗での中国茶の淹れ方について見ていきたいと思います。
- まずは蓋碗にお湯を注いで温めます
- 茶海などの別の器にお湯を注いで、75度から85度程度まで冷まします
- 蓋碗のお湯をすてて、湯量の4分の1程度の茶葉をいれます
- ふたをして蒸らし、茶葉が沈むまでの2分から3分待ちます
- 茶葉が沈んだら、茶海にうつしたり茶杯に注ぎ分けるなどして飲みます
茶葉の蒸れを防止するため、茶器のふたは必ずあけておくようにします。
そうすることで、2煎目以降のお茶も美味しく飲むことができます。
お茶の葉の保存方法は?
ここで、お茶の葉の保存方法についてもチェックしておきたいと思います。
お茶の葉はデリケートなので、正しい保存方法をとらなくては品質を損ねてしまう可能性があります。
できれば、少量単位で購入するようにし、2週間から1ヶ月程度で使い切るくらいの量にしておくことがおすすめです。
未開封の場合には冷蔵庫に保存し、使用する際には常温に戻してから使用します。
開封後は密閉性のある容器に入れ、冷暗所の保管しておきます。(冷蔵庫はニオイ移りなどがありますので避けてください)
おわりに
ペットボトルのお茶を購入することは確かに手軽でいいのですが、たまには自分でお茶を淹れてみるというのも良いものです。
休みの日などは少し時間をとって、ゆっくりとお茶を淹れる時間を作るのもいいのではないでしょうか。