飲料の知識

なぜ臭い?水道水の臭いの原因について

あなたは、自分の家の水道水が「臭い」と思ったことはありませんか?
水道水を直接飲んだり、食器を洗う時や洗濯の時などに、何となく水道水が生臭いような気がする人は少なくありません。
あまりにも臭いが気になってしまうと、水道水を使用することに抵抗を感じてしまうものではないでしょうか。
「世界で一番安心安全に使用することのできる水道水」とも呼ばれている日本の水道水が、どうしてそんなに臭いのでしょうか?
実は、水道水に感じる臭いにはいくつかの原因が隠されているのです。
そこでここでは、水道水に感じる臭いの原因についてお伝えしていきます。

水道水に感じる臭いには、大きく分けて3種類の臭いがあります。
1つは、水道水の消毒や殺菌に欠かせないカルキの臭いです。
カルキ、いわゆる塩素は水道水の中に雑菌が繁殖しないように殺菌や消毒の目的で入れられています。
カルキの臭いが想像できない人は、夏のプールの水の臭いを思い出してみてください。
カルキというのは元になる薬品「トリハロメタン」に発がん性があることが分かっています。
そうした消毒薬の臭いが水道水から感じられてしまうと、安心して飲むことはできないものです。
水道水を飲用水として飲む時には、汲み置きしたり煮沸するなどしてカルキを除去すると安心しておいしく飲むことができますから試してみてくださいね。

他にも、水道水に感じる臭いの種類が「生臭さ」と「鉄臭さ」です。
生臭さの原因は、水道水を作る元の原水にあると考えられています。
水道水の原水は、主に河川や湖沼の水です。
そうした水源には、自然にある微生物や藻などが含まれていますが、通常は浄水処理の過程で取り除かれています。
しかし、マンションなどの浄化水槽などで掃除や管理を怠ってしまうと、水槽の中に藻などが繁殖してしまうことがあるようです。
そのような藻が「生臭さ」の原因だと考えられます。
また水道水が「鉄臭い」と感じた時は、水道水が各家庭に供給される時に通る水道管内のサビが原因なのではないかと言われています。
こうした管理の問題により水道水が臭いという時には、自治体の水道課や住んでいるマンションなどの管理会社に改善を求めてみましょう。
様々な問題はクリアにして、安心して水道水を使っていきたいものですね。