水と料理

パエリアと相性のいい中硬水って?

パエリアを作るのに相性のいい水はどれでしょう?適当に水道水を使うと、よりおいしくするためのチャンスを逃してしまいます。ここではパエリアと相性のいい中硬水の特徴と、パエリアに適した水を考えていきます。

この記事に書かれていること

・中硬水に合う料理
・中硬水を紹介
・パエリアの作り方

中硬水に合う料理

世界保健機構の基準では硬度120以下の水を軟水、硬度120以上の水を硬水と呼びます。そして、これらの中間にあたる水が中硬水です。ミネラルを適度に含んでおり、硬水のように別段飲みにくいということがなく、軟水に近い感覚で飲むことができるでしょう。

硬水でご飯を炊くと、硬水に含まれるミネラル分であるカルシウムが食物繊維を硬化させるため、パエリアやピラフといったパラパラに仕上げたい料理には中硬水を使うのがおすすめです。スペインなどの水道水は日本より硬度が高く、水質にあった調理が発展したと言えます。

パスタを茹でる時

中硬水でパスタを茹でると、パスタに含まれるでんぷん質と中硬水のカルシウムが結び付いて、コシを出すことができます。

煮込み料理に

お肉を煮込む時に中硬水を使うと適度にお肉を柔らかくするだけでなく、臭みも飛ばしてくれます。

中硬水を紹介

市販の中硬水を2つ紹介します。

エビアン

世界的に有名なブランドで、日本でもなじみがあります。フレンチアルプスの雄大な自然に育てられた、硬度304のナチュラルミネラルウォーターです。水源は都市近郊にあるカシャ水源で採水されています。クセが少なく喉越し爽やかなところが特徴です。

ヴィッテル

赤いキャップに赤いロゴマークが目印の、ナチュラルミネラルウォーターがヴィッテルです。イメージカラーである赤はバイタリティのシンボルでもあります。硬度315の中硬水で、フランス東部ヴォージュ山脈の麓を水源とするヴィッテルは、硬水であるもののクセが目立たないため、世界中の人々に愛飲されています。

ナチュラルミネラルウォーターについて

日本とEUでは、ミネラルウォーターの基準が違います。日本では殺菌処理が義務付けられていますが、EUでは反対に殺菌処理しないことを義務付けています。何故かと言うと、殺菌のために加熱すると水の構成が変化し、水本来のおいしさである酸素などがなくなってしまうからです。そのためEUの厳しい基準をクリアしたものがナチュラルミネラルウォーターの称号が与えられます。

パエリアの作り方

パエリアの作り方を紹介します。中硬水はあなた好みのものを使ってください。
材料は以下の通りです。

  • お米:2合
  • 中硬水:300cc
  • 玉ねぎ(みじん切り):150~200g
  • トマト缶:100g
  • えび:適量
  • あさり(はまぐりも可):適量
  • 赤ピーマン(みじん切り):2分の1個
  • コンソメ(顆粒):1個
  • にんにく:5~10g
  • 塩:少々
  1. お米をといだらザルに上げて水を切ります。お米は調理する2時間前に洗うのが理想的です。
  2. フライパンにオリーブオイルを引き、玉ねぎとにんにくを中火で炒めます。
  3. 玉ねぎが透き通ってくるのを確認したら、赤ピーマンを加えます。その後、お米を加えてさらに炒めます。
  4. お米が半透明になってきたら中硬水を加えて全体になじませます。
  5. お鍋に、下処理したえび・あさり・赤ピーマン・トマト・コンソメを適当にのせ、蓋をして弱火で30分程加熱します。この時、お米の膨らみ加減や焦げていないかを確認するようにしましょう。
  6. 水分を飛ばして、米の芯がないことや塩加減を確認したら火を止め、約10分蒸らしたら出来上がりです。

まとめ

パラパラに仕上げるパエリアには中硬水を使うのが適しています。数ある中硬水の中からあなた好みのものを見つけてみましょう。何から使えば良いのかわからない方は、有名なエビアンなどから使うのをおすすめします。